« 覚え書:「みんなの広場 保護費 どう使ったか説明して」、『毎日新聞』2013年10月02日(水)付。 | トップページ | 覚え書:「混浴と日本史 [著]下川耿史 [評者]三浦しをん」、『朝日新聞』2013年09月29日(日)付。 »

覚え書:「「山月記」はなぜ国民教材となったのか [著]佐野幹 [評者]川端裕人」、『朝日新聞』2013年09月29日(日)付。

3resize1571


-----

「山月記」はなぜ国民教材となったのか [著]佐野幹
[評者]川端裕人(作家)  [掲載]2013年09月29日   [ジャンル]文芸 人文 


■教科書とは何か、問い直す

 戦後高校に通ったほとんどの者が中島敦「山月記」を教材に国語の授業を受けた。教科書の最多掲載回数を誇り「国民教材」とまで呼ばれるそうだ。しかし教員である著者は、授業をしつつ「ふと、今、自分が何をしているのか分からなくなる瞬間」があるという。その違和感を追い、1951年以降の203の教科書や、教師用「学習の手引き」を精査、時代ごとに作品がどう教えられてきたか炙(あぶ)り出す。
 80年代に高校教育を受けた評者の記憶では、「李徴が虎になった理由」を問われ「人間性の欠如」を一つの解として与えられた。これは、主題の読解を目的とした教授法として一時代を築き、同時に大いに批判に晒(さら)されたものであるという。確かに本来の「古譚(こたん)」4作品の一つとして「山月記」を読めば唐突な解釈だ。それなのに教育現場で受け入れられた理由は……。
 教育とは何か、教科書とは何か問い直す機会となる好著。
    ◇
 大修館書店・2310円
    --「「山月記」はなぜ国民教材となったのか [著]佐野幹 [評者]川端裕人」、『朝日新聞』2013年09月29日(日)付。

-----

[http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013092900002.html:title]


Resize1574


「山月記」はなぜ国民教材となったのか
佐野 幹
大修館書店
売り上げランキング: 9,914


|

« 覚え書:「みんなの広場 保護費 どう使ったか説明して」、『毎日新聞』2013年10月02日(水)付。 | トップページ | 覚え書:「混浴と日本史 [著]下川耿史 [評者]三浦しをん」、『朝日新聞』2013年09月29日(日)付。 »

覚え書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/451663/53511024

この記事へのトラックバック一覧です: 覚え書:「「山月記」はなぜ国民教材となったのか [著]佐野幹 [評者]川端裕人」、『朝日新聞』2013年09月29日(日)付。:

« 覚え書:「みんなの広場 保護費 どう使ったか説明して」、『毎日新聞』2013年10月02日(水)付。 | トップページ | 覚え書:「混浴と日本史 [著]下川耿史 [評者]三浦しをん」、『朝日新聞』2013年09月29日(日)付。 »