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覚え書:「アメリカはアートをどのように支援してきたか [著]タイラー・コーエン [評者]渡辺靖」、『朝日新聞』2013年10月13日(日)付。


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アメリカはアートをどのように支援してきたか [著]タイラー・コーエン
[評者]渡辺靖(慶応大学教授・文化人類学)  [掲載]2013年10月13日   [ジャンル]アート・ファッション・芸能 


■間接助成で芸術活動支える

 芸術支援のために庶民の税金は投じられるべきか。右派は民間の自助を、左派は福祉の拡充を求める立場からともに懐疑的だ。
 「人はパンのみにて生くるにあらず」「戦闘機一機の値段と比べれば文化は安上がりだ」「文化は国や地域の威信を高める」とは芸術愛好家や批評家の決まり文句だが、審美的価値は経済的価値の前では決め手を欠きがち。
 本書はその両者を和解させようとする試みである。特定の芸術や組織を対象としない間接的助成(優遇税制や大学を通した助成など)を通して、価値論争に振り回されることなく創造的で幅広い芸術活動を支援する米国の事例が多面的に考察されている。
 かたや日本。経済的価値しか顧みない「事業仕分け」の光景に驚愕(きょうがく)した海外の芸術関係者は少なくない。
 東京五輪開催を控え、世界を魅了するような画期的な文化政策は打ち出せるか。
 そのための頭の体操としても有益な一冊だ。
    ◇
 石垣尚志訳、ミネルヴァ書房・4200円
    --「アメリカはアートをどのように支援してきたか [著]タイラー・コーエン [評者]渡辺靖」、『朝日新聞』2013年10月13日(日)付。

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[http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2013101300012.html:title]

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アメリカはアートをどのように支援してきたか: 芸術文化支援の創造的成功
タイラー コーエン
ミネルヴァ書房
売り上げランキング: 8,036

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