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覚え書:「今週の本棚・新刊:『疎開した四〇万冊の図書』=金高謙二・著」、『毎日新聞』2013年11月24日(日)付。

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今週の本棚・新刊:『疎開した四〇万冊の図書』=金高謙二・著
毎日新聞 2013年11月24日 東京朝刊

 (幻戯書房・2520円)

 第二次世界大戦末期、東京は米軍の爆撃機B29による度重なる空襲で焼け野原になった。本書は、多くの人の努力によって、貴重な書籍が戦禍を免れた史実を追う。

 1944~45年、東京・日比谷図書館は江戸時代に刊行された書籍など蔵書の一部と、収集家から買い上げた貴重書を、空襲の可能性が低い奥多摩や埼玉県内に移した。

 強い意志とリーダーシップで疎開を断行した中田邦造館長。保管場所を提供した民家や寺院。買い上げ図書の選定に当たった古書店主ら。空襲、空腹と闘いながら人力で本を運んだ中学生たち。多数の人たちによって、文化財が守られた。

 一方で都立28図書館のうち、12館が空襲で全焼した。無傷で終戦を迎えたのは3館のみ。合計73万冊余りあった蔵書のうち約44万冊が焼けた。日比谷図書館も45年5月の空襲で全焼、約20万冊を失った。戦争は、人命だけでなく人間がつむいできた歴史と文化をも奪う。

 著者は映画監督。今年制作したドキュメンタリーをもとに出版した。一般にはさほど知られていない戦時下の史実を記録する、貴重な仕事だ。(栗)
    --「今週の本棚・新刊:『疎開した四〇万冊の図書』=金高謙二・著」、『毎日新聞』2013年11月24日(日)付。

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[:http://mainichi.jp/shimen/news/20131124ddm015070009000c.htmltitle]

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疎開した四〇万冊の図書
金髙謙二
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