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覚え書:「今週の本棚・新刊:『ヒトに問う』=倉本聰・著」、『毎日新聞』2013年12月08日(日)付。


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今週の本棚・新刊:『ヒトに問う』=倉本聰・著
毎日新聞 2013年12月08日 東京朝刊

 (双葉社・1050円)

 テレビドラマ「北の国から」などで知られる脚本家で、北海道・富良野で環境教育にも取り組む著者が、東日本大震災以後2年半にわたって書きつづった警世の書だ。

 「人類は自然から離れ、都会という人間だけの快適空間に避難した。これを進歩と呼ぶのか」。津波や原発事故に見舞われた現地を歩き、自然や文明のあるべき姿を考える。

 根底にあるのは「海抜零地点の根本に戻って考える」ことだ。著者は、足尾銅山鉱毒事件と闘った政治家・田中正造を思わずにはいられない。「真の文明は 山を荒さず 川を荒さず 村を破らず 人を殺さざるべし」という正造の言葉が、福島の原発事故に重なる。

 著者は問う。今回のような事故を覚悟しながらも、現在の豊かさを望むのか。多少の不便と経済の後退を覚悟し、昔へ戻る勇気を持つのか。

 「人」でなく「ヒト」に問うとしたのは「あらゆる束縛を排除した地球上の何億という命の中の微小な存在としての人類というヒト。その一人としての『あなた』に、いま真剣に考えて欲しい」からだという。

 「ヒト」としての覚悟を持って、向き合いたい一冊である。(鴨)
    --「今週の本棚・新刊:『ヒトに問う』=倉本聰・著」、『毎日新聞』2013年12月08日(日)付。

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