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日記:言葉を探している


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特定秘密保護法案をはじめ、現在の政府のやろうとしていることには、納得がいかないし、反対の立場を表明していますが、ただいろいろと考えることがある。現実に信念として安倍晋三首相を支持する勢力というのは、ネトウヨを加えてもそんなに多いとは思われない。

支持でも不支持でもない人が一番多いと思うし、たぶん、投票にも行かないのだろう。現実に結果としてその沈黙が、暴走を加速させていることは否定はしない。しかし、一生懸命仕事をして、疲れてビールを飲んで野球中継で憂さ晴らしをして……というフツーの人に対して、バカとかアホとかは言えない。

たしかに、フツーの人にとっては、秘密保護法も原発の是非も「よく分からない」。関心の有無ではなく、まったく関係がないからそうなる。考える暇なんてないのよね。僕もわかる。だから、その問題の指摘や、沈黙を決め込むことの恐ろしさを解くことも大切だとは思うけれども、それ以外のオプションを探し続けている。

法案に反対する僕がツライのは、荷担という構造に連座するフツーの人たちに対する反対者のアプローチの貧困さ。例えば、「白紙委任してもうたお前らのせいだ」とか「隷属に気付かぬ悲しい人だ」「アホ」だといってもそれこそ無責任な気がする。

理解している私、理解していない貴方。ないしは善と悪。いつまでもたっても交差せぬ対象化の構造をとり続ける限り、ものごとは変わらないのではあるまいか。だから、僕は言葉を探している。ここ数年、ずうっと言葉を探している。

( こういう消極的な忸怩たる態度というものも、おそらく、変革というプロセスにおいては、まさに変革に抵抗しようとする勢力を補完させる構造につながっていくとは思うのだけど、ここはじっくり考えなければならないとは思う )

華麗なる空中戦を全否定はしませんよ。ただ、地上戦を大切にしない限り何事もはじまらない。

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