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覚え書:「今週の本棚・新刊:『ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと』=池内紀ほか著」、『毎日新聞』2013年12月29日(日)付。

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今週の本棚・新刊:『ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと』=池内紀ほか著
毎日新聞 2013年12月29日 東京朝刊

 (新潮社 とんぼの本・1680円)

 世界中で、ミヒャエル・エンデの作品が最も広く読まれている国が、この日本ではあるまいか。邦訳全集が出ているし、遺品や原稿など関連資料のおよそ九割もが、長野県の「信濃町黒姫童話館」の「エンデ資料室」に収蔵されている。本書は、六五年にわたる生涯(一九二九年-九五年)をたどりながら、エンデを育んできたもの、創作にまつわるエピソード、時代背景と人的交流のドラマを丹念に追ってゆく。

 邦訳のある主要三一作品の解説のほか、エンデの時間論と貨幣論をめぐるエッセイあり、シュタイナーとの関わりや日本への関心を論じたエッセイあり、と多彩だ。『モモ』と『はてしない物語』の原著版には未収録のエンデの自筆画や写真をいくつも見ることができるのも嬉(うれ)しい。

 ところで、『モモ』の最終章名の「おわり、そして新しいはじまり」と『はてしない(おわりなき)物語』の「おわり」はドイツ語では「Ende」、つまり著者自身の名前である。これはほんの一例であるが、エンデの作品には、言葉遊びがいくつも組み込まれているという指摘も興味深い。エンデの世界への大いに楽しめる道案内書である。(達)
    --「今週の本棚・新刊:『ミヒャエル・エンデが教えてくれたこと』=池内紀ほか著」、『毎日新聞』2013年12月29日(日)付。

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[http://mainichi.jp/shimen/news/20131229ddm015070032000c.html:title]

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