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覚え書:「書評:古本屋ツアー・イン・ジャパン 小山 力也 著」、『東京新聞』2014年02月02日(日)付。

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古本屋ツアー・イン・ジャパン 小山 力也 著

2014年2月2日


◆150軒の色描き分ける
[評者]折付桂子=古本屋ウオッチャー
 古本の世界に愛書家や古本狂は多いが、著者ほどの<古本屋狂>は珍しい。著者は二〇〇八年春から各地の古本屋を訪ね、ブログにつづり始めた。緻密な店内描写に店主の人柄や地域風景をも書き込んだ内容は人気を博し、現在も続く。本書は、その中から一五〇軒を選んだ古本屋応援歌である(巻末にツアーリスト一五五〇軒を収録)。神保町の老舗から被災地の仮設店舗、店名不詳の無人店まで踏査し、従来のガイドブックが<古書一般>と括(くく)っていた店の色を詳細に描く。
 長期休業中の店で埃(ほこり)を払いつつ「店内は縦長で左右と奥壁は高い本棚で覆われ、入口(いりぐち)窓際下にも本棚…右壁は美術、山岳…」と観察する姿から見えるのは、古本屋への飽くなき探求心と執着心。古本世界を知らない読者も驚嘆するだろう。
 全古書連によれば、二十年前に二七二〇軒あった加盟店は現在二二〇二軒。しかも、三分の一弱は目録やネット販売などで店舗営業は激減、一軒一軒古本屋を巡る楽しみも半減した。欲しい本はネットで簡単に検索でき、見比べて安く買える時代、古本を探して人が歩かなくなったのだ。本との出会いを求め歩く人が増えれば、それが古本業界の活力になる。少なくはなったが、地域に根差し頑張る店がまだ残る。独特な感性で店作りをする若い店主の参入もある。本書はそんな店も応援する。ぜひ続編も望みたい。
(原書房・2520円)
 こやま・りきや 古本屋ツーリスト。全国津々浦々の古書店を調査する。
◆もう1冊
 『古本屋名簿 古通手帖2011』(日本古書通信社)。二千軒を超える全国の古書店の連絡先・特色・地図を掲載。
    --「書評:古本屋ツアー・イン・ジャパン 小山 力也 著」、『東京新聞』2014年02月02日(日)付。

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[http://www.tokyo-np.co.jp/article/book/shohyo/list/CK2014020202000163.html:title]

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小山 力也
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コメント

An intriguing discussion is definitely worth comment. I do believe that you need to write more on this subject matter, it might not be a taboo subject but usually people do not talk about such issues. To the next! Cheers!!

投稿: Fake Oakley Sunglasses | 2014年2月10日 (月) 14時20分

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