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覚え書:「今週の本棚・新刊:『人文地理学事典』=人文地理学会・編」、『毎日新聞』2014年02月09日(日)付。

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今週の本棚・新刊:『人文地理学事典』=人文地理学会・編
毎日新聞 2014年02月09日 東京朝刊

 (丸善出版・2万1000円)

 人文地理学は人間と自然環境の関係や、人間活動の空間構造を研究する。ただ人間活動は政治、経済、文化の領域にわたる。加えて近年の南北問題、格差形成、環境問題、グローバル化など新しい状況の出現によって、研究対象へのアプローチは多様化している。

 例えば難民問題を人文地理学から読み解くと、従来のテーマは(1)難民発生の原因(2)難民が避難先に与える影響(3)先進国への再定住における居住空間問題--だった。しかし最近、難民の急増で隔離施設に収容される例も増加。施設の地政学的意味、地元住民の難民への心情、施設をめぐる議論も研究対象となっている。

 日本文化の人文地理学からのアプローチに畑作文化論や海洋文化論があるが、日本文化の系譜解明に有力なツールを与えたのが照葉樹林文化論。アジアから渡来した照葉樹林文化は日本に農耕文化を根付かせ、日本文化の基層を作ったという。

 学史や理論の系譜を押さえつつ、人文地理学から都市、開発、ツーリズム、社会福祉、人口問題、災害などを読み解く。268項目。人間生活と地理の深く緊密な関係性に改めて気づかされる。(恵)
    --「今週の本棚・新刊:『人文地理学事典』=人文地理学会・編」、『毎日新聞』2014年02月09日(日)付。

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[http://mainichi.jp/shimen/news/20140209ddm015070149000c.html:title]

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