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覚え書:「今週の本棚・新刊:『世界の記 「東方見聞録」対校訳』=M・ポーロ、R・ダ・ピーサ著」、『毎日新聞』2014年02月09日(日)付。

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今週の本棚・新刊:『世界の記 「東方見聞録」対校訳』=M・ポーロ、R・ダ・ピーサ著
毎日新聞 2014年02月09日 東京朝刊

 (名古屋大学出版会・1万8900円)

 通称『東方見聞録』の名で知られているが、ヨーロッパ・キリスト教世界を遥(はる)かに超える、まさしく世界旅行だったから『世界の記』が原題である。しかも、ジェノヴァの牢屋(ろうや)で知り合った騎士物語作家ルスティケッロがヴェネツィア商人の息子マルコの体験談とメモ書きをもとに、筋書きを立て編み上げた物語なのだ。

 オリジナルはひどくイタリア語がかったフランス語で書かれ、その後も標準フランス語、トスカナ方言、ヴェネト方言、ラテン語に訳された。1298年作のオリジナル版の記事も、転写され翻訳されるうちに省略・短縮・改変され、現存する諸版が生まれた。なかでも、F(オリジナル)、Z(羅語セラダ手稿本)、R(ラムージォ版伊語集成本)が基本テキスト。

 副題に“「東方見聞録」対校訳”とあるように、これら三つの版をつき合わせて全訳した世界初の試み。テキスト相互の異同が太字で示され、一般読者にも分かりやすい。

 「マルコ・ポーロ研究」で博士号を得た訳者は最適任者であり、丁寧きわまる解説は心強くもありがたい。まことに、わが読書界は、今後の探究のための信頼できる基盤を手にしたと喜びたい。=高田英樹訳(凌)
    --「今週の本棚・新刊:『世界の記 「東方見聞録」対校訳』=M・ポーロ、R・ダ・ピーサ著」、『毎日新聞』2014年02月09日(日)付。

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[http://mainichi.jp/shimen/news/20140209ddm015070136000c.html:title]

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