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覚え書:「今週の本棚・新刊:『書に想い時代を讀む』=河田悌一・著」、『毎日新聞』2014年02月23日(日)付。


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今週の本棚・新刊:『書に想い時代を讀む』=河田悌一・著
毎日新聞 2014年02月23日 東京朝刊

 (東信堂・1890円)

 著者は中国思想史の専門家。前・関西大学長で、現在は日本私立学校振興・共済事業団の理事長を務めている。大学のあり方を考え、中国との縁を振り返り、これまでに会った人々の面影をつづる。読んでいて、ふと人生に思いをはせてしまうような、滋味深いエッセー集だ。

 たとえば、司馬遼太郎の手紙について。感想が「独特の温かな字体」で記されていた。会っても必ず、励ましてくれ、こちらがイマイチだと思う文章でも、よいところをほめて、鼓舞してくれた。司馬の「褒め上手」は著者の教育観にも影響し、自分も学生に接する時、先に称賛してから課題を指摘するという。網干善教の追悼文では、考古学を「茶の間の学問」にされたとたたえ、高松塚古墳の壁画が劣化した時の激しい憤りにも触れている。

 書道についての文章や中国を訪れての感想も味わいがある。北京の変化に驚き、中国における儒教の再評価の背景に何があるのかを論じる。現在、大阪市や大阪文学振興会が主催する織田作之助賞の選考委員を務めている。その選評も収録されていて、西加奈子や津村記久子の小説に共感している。(重)
    --「今週の本棚・新刊:『書に想い時代を讀む』=河田悌一・著」、『毎日新聞』2014年02月23日(日)付。

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[http://mainichi.jp/shimen/news/20140223ddm015070008000c.html:title]

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