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書評:岡本茂樹『反省させると犯罪者になります』新潮新書、2013年。


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岡本茂樹『反省させると犯罪者になります』新潮新書、読了。罪を犯せば反省が要求される。しかしそれはシステムの需要と供給。入所者更正に従事してきた著者は「反省させると犯罪者」になるという。「『反省文』と『しつけ』はなぜ『ダメ』なのか?」(帯)--経験者は「反省の技術」が上手なるからだ。 

罪を繰り返せば繰り返すほど、反省の「術」はうまくなる。罪状軽減のツールとして「反省」が受容され、受け取る側もそれでよしとする。犯罪者に反省をさせればさせるほど更生とは無縁となっていく。

「反省を求めない方法で個人面接や授業を進めるうちに、彼らの多くは反省していきます。反省させようとする方法が受刑者をさらに悪くさせ、反省させない方法が本当の反省をもたらすのです」。

反省が不要な訳ではない。しかし教師が反省文を書かせて自己満足するが如き反省や対処療法的厳罰主義では更正と連動することはない。上司が求める理想的反省文主義・反省の強要を捨て、自身と向き合う契機を共に作り出すことが必要だ。

有無をいわさず、とにかく、悪いことをしたのだから反省しろ、といわれても、人間という生き物は、「はい、そうですか」と心の底から反省することなど、多分、できないのだろう。どうして、それが問題としてクローズアップされるのか、弾劾とその報告書でOKではない取り組みが必要なのでしょうねえ。

[https://www.shinchosha.co.jp/book/610520/:title]


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