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覚え書:「(声)三権分立脅かす『最高責任者』」、『朝日新聞』2014年02月26日(水)付。


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(声)三権分立脅かす「最高責任者」
大学教授(神奈川県 57)

 日本国憲法は三権分立を明白にうたっている。しかし日本が三権分立の国家なのか甚だ怪しい。そもそも行政府に属する内閣法制局が、司法府をさしおいて憲法解釈の番人のような役割を果たしていること自体、三権分立原則に反するものである。戦後の解釈改憲を許してきた素地はここにある。本来、憲法解釈は司法権に属するものである。

 安倍晋三首相になって行政府の司法府に対する優位性がさらに進み、もはや彼は行政権と司法権を同時に行使できると主張し始めているかのように映る。

 集団的自衛権に関する憲法の解釈変更に絡み、首相は国会で「最高責任者は私だ」と言い切った。これは行政府の長が司法解釈に大きく踏み込んだ、三権分立の明白な否定であり、独裁につながりかねない言である。

 安倍首相は近代憲法が権力者を縛るものであるという基本認識が希薄であるようだ。首相は三権分立という権力分散の根本原則をも葬り去ろうとしているのであろうか。

 今は戦後日本の最大の分岐点である。国民は目を凝らしてよく監視していないと、取り返しのつかない事態が待っているであろう。
    --「(声)三権分立脅かす『最高責任者』」、『朝日新聞』2014年02月26日(水)付。

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