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覚え書:「(声)今こそ戦争の痛みを語ろう」、『朝日新聞』2014年02月26日(水)付。


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(声)今こそ戦争の痛みを語ろう
ジャーナリスト(東京都 70)

 東日本大震災後、太平洋戦争と震災を両方経験した方々を被災地に訪ね歩いている。戦禍をくぐった後、真面目に働いて日本の繁栄を築いた高齢の方々が再び震災、原発事故という「戦場」に置かれ、苦悩している。

 福島第一原発事故に広島原爆を思い起こした87歳の男性は、爆心地から2キロで被爆した。兵舎の棟が落ち瓦がガラガラ崩れる中、一命をとりとめた。戦後、故郷の福島県南相馬市へ戻った。「原爆ぶらぶら病」と呼ばれる被爆者特有の倦怠(けんたい)感に1年ほど襲われた。その後結婚したが、偏見と誤解を恐れて妻にも被爆したことは伏せていた。

 東京大空襲で親と姉妹を亡くして戦災孤児になった女性は、津波にのまれた被災地が空襲で焼け野原になった東京と同じ、と言った。「今回の震災で海に向かって『お母さん!』と叫んでいる子どもの姿が自分と重なって……」と涙声で語った。

 戦争で負った深い傷痕を皆じっと胸の奥底にしまってきた。それが震災を機に重い口を開き始めた。そんな人々の「苦悩の真実」を伝えたい。平和への確たる足場を築くと信じる。作家の米谷ふみ子さんは「年寄りよ! 遅くはない、戦争の残酷さを赤裸々に語ろう」と訴える。

 先達に今こそ語ってほしい。
    --「(声)今こそ戦争の痛みを語ろう」、『朝日新聞』2014年02月26日(水)付。

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