« 覚え書:「(声)世界史学び悲劇繰り返すまい」、『朝日新聞』2014年03月09日(日)付。 | トップページ | 覚え書:「今週の本棚・新刊:『無形民俗文化財が被災するということ』=高倉浩樹、滝澤克彦・編」、『毎日新聞』2014年03月09日(日)付。 »

覚え書:「今週の本棚・新刊:『原発の底で働いて』=高杉晋吾・著」、『毎日新聞』2014年03月09日(日)付。


401


-----

今週の本棚・新刊:『原発の底で働いて』=高杉晋吾・著
毎日新聞 2014年03月09日 東京朝刊

 (緑風出版・2100円)

 南海トラフ大地震が起きたとき、もっとも危険な原発が浜岡原発--静岡県の御前崎にある原発だといわれている。もしこれが福島のような事故を起こしたら、新幹線も東名もとまり、日本社会は重傷を受ける。菅直人首相(当時)が運転をさし止めたこの原発について、中部電力は2月半ば、再稼働の審査を申請した。その半月前、この浜岡原発についての本が出た。著者は元社会党機関紙記者。ポイントは2つである。

 第一は、東大の修士を出、日本原子力事業(東芝の子会社)に入り、この原発の設計にたずさわった人の内部告発である。岩盤の強度に対する認識の違い、核燃料集合体の固有振動数が想定地震と共振する危険性を伴うことなどが指摘されている。

 第二は、これがこの本の主題であるが、炉の直下で測定機器の取り替え修理を行っていた青年が、自分の病状も知らされず、10年後に白血病で死をむかえるまでを追った著者の筆である。こうした下うけ労働者の命に支えられている原発への告発がここにある。もちろん会社にも反論があろう。再稼働に向けて準備が進む中、これらの告発をどう受け止めるのか。反論を聞きたい。(鷺)
    --「今週の本棚・新刊:『原発の底で働いて』=高杉晋吾・著」、『毎日新聞』2014年03月09日(日)付。

-----


[http://mainichi.jp/shimen/news/20140309ddm015070020000c.html:title]

Resize0417

原発の底で働いて
原発の底で働いて
posted with amazlet at 14.03.12
高杉晋吾
緑風出版
売り上げランキング: 44,834


|

« 覚え書:「(声)世界史学び悲劇繰り返すまい」、『朝日新聞』2014年03月09日(日)付。 | トップページ | 覚え書:「今週の本棚・新刊:『無形民俗文化財が被災するということ』=高倉浩樹、滝澤克彦・編」、『毎日新聞』2014年03月09日(日)付。 »

覚え書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/451663/55346771

この記事へのトラックバック一覧です: 覚え書:「今週の本棚・新刊:『原発の底で働いて』=高杉晋吾・著」、『毎日新聞』2014年03月09日(日)付。:

« 覚え書:「(声)世界史学び悲劇繰り返すまい」、『朝日新聞』2014年03月09日(日)付。 | トップページ | 覚え書:「今週の本棚・新刊:『無形民俗文化財が被災するということ』=高倉浩樹、滝澤克彦・編」、『毎日新聞』2014年03月09日(日)付。 »