« 覚え書:「わだつみのこえ記念館:台湾からの学徒出陣証言集めへ」、『毎日新聞』2014年04月03日(木)付(夕刊)。 | トップページ | 覚え書:「今週の本棚・新刊:『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』=清水潔・著」、『毎日新聞』2014年04月06日(日)付。 »

覚え書:「今週の本棚・新刊:『えを かく かく かく』=エリック・カール作、アーサー・ビナード訳」、『毎日新聞』2014年04月06日(日)付。


401

-----

今週の本棚・新刊:『えを かく かく かく』=エリック・カール作、アーサー・ビナード訳
毎日新聞 2014年04月06日 東京朝刊

 (偕成社・1512円)

 名作『はらぺこあおむし』で有名な絵本作家エリック・カールの新刊。この本の背景には、百年以上も昔にさかのぼる感動的なドラマがある。

 青い馬や黄色い牛など、びっくりするような色彩で大好きな生き物を描いたドイツ人フランツ・マルク。第一次世界大戦で若い命を落としてしまった彼の絵が、ほぼ半世紀後に生まれたエリック・カールの目にふれる。ドイツのシュトゥットガルトの美術学校のクラウス先生が、十二歳のカール少年に、その色鮮やかな複製画をこっそり見せてくれたのだ。時代はナチス政権下。芸術の自由な表現は許されず、フランツ・マルクの作品も「堕落した美術」と呼ばれて見てはいけないことになっていたという。「この『えを かく かく かく』のふしぎな色の動物たちは、あの日からずっと、ぼくといっしょに生きてきてくれたんだ」とカールは語る。つまり、カール少年の才能を見抜いた一人の先生の英断によって生み出された本なのである。

 「ぼくは どんどん かく かく。ずいぶんと きいろい うしを。」「かく かく かく。こんどは とんでもなく くろい しろくまだ。」

 とてつもなく豊かな一冊。(ゆ) 
    --「今週の本棚・新刊:『えを かく かく かく』=エリック・カール作、アーサー・ビナード訳」、『毎日新聞』2014年04月06日(日)付。

-----


[http://mainichi.jp/shimen/news/20140406ddm015070005000c.html:title]

Resize0716


えを かく かく かく
えを かく かく かく
posted with amazlet at 14.04.07
エリック・カール
偕成社
売り上げランキング: 976


|

« 覚え書:「わだつみのこえ記念館:台湾からの学徒出陣証言集めへ」、『毎日新聞』2014年04月03日(木)付(夕刊)。 | トップページ | 覚え書:「今週の本棚・新刊:『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』=清水潔・著」、『毎日新聞』2014年04月06日(日)付。 »

覚え書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/451663/55682148

この記事へのトラックバック一覧です: 覚え書:「今週の本棚・新刊:『えを かく かく かく』=エリック・カール作、アーサー・ビナード訳」、『毎日新聞』2014年04月06日(日)付。:

« 覚え書:「わだつみのこえ記念館:台湾からの学徒出陣証言集めへ」、『毎日新聞』2014年04月03日(木)付(夕刊)。 | トップページ | 覚え書:「今週の本棚・新刊:『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』=清水潔・著」、『毎日新聞』2014年04月06日(日)付。 »