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覚え書:「今週の本棚・新刊:『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』=清水潔・著」、『毎日新聞』2014年04月06日(日)付。


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今週の本棚・新刊:『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』=清水潔・著
毎日新聞 2014年04月06日 東京朝刊

 (新潮社・1728円)

 北関東で5人の幼女が誘拐、または殺害された。その一つ「足利事件」の容疑者として無期懲役に服していたのが菅家利和氏だ。同氏は獄中から無罪を叫び続け、DNAの再鑑定で再審に道が開かれ、2010年、19年ぶりに無罪が確定した。

 同氏が獄中で孤独な戦いをしていた時、民放テレビ局のジャーナリストである著者は、調査報道でこの事件にかかわり、同氏を犯人とすることの疑問点を多々発見する。決定的証拠と思えたDNA鑑定もずさんなものだった。著者は報道特番で報じていくが、同氏の無罪確定は著者にとって通過点にすぎなかった。

 少女たちの誘拐、殺害を同一犯による犯行とみてきた著者は、同氏の無罪でこの確信を深める。丹念な取材で集めた調査資料を捜査当局に提供し、解明を期待する。国会でも一連の事件が取り上げられ、国家公安委員長が同一犯の可能性に言及した。それでも捜査当局は動かない。

 8人が有罪判決を受け、1人が死刑になり、菅家氏が犯人に仕立てられたDNA鑑定。当局と相互依存関係にある記者クラブ制度。司法の機能……。さまざまなことを突きつけるノンフィクションである。(恵) 
    --「今週の本棚・新刊:『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』=清水潔・著」、『毎日新聞』2014年04月06日(日)付。

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[http://mainichi.jp/shimen/news/20140406ddm015070006000c.html:title]

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