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覚え書:「発信箱:4月、四国の遍路道で=落合博」、『毎日新聞』2014年04月17日(木)付。


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発信箱:4月、四国の遍路道で=落合博
毎日新聞 2014年04月17日 00時45分(最終更新 04月17日 00時45分)

 四国八十八カ所の霊場を巡るお遍路道の休憩所などで先週、朝鮮人排斥を訴える貼り紙が相次いで見つかった。「最近、礼儀しらずな朝鮮人達が気持ち悪いシールを四国中に貼り回っています。見つけ次第、はがしましょう」という内容で、韓国人の女性がハングルで書いた道案内のシールが標的とみられる。

 フリーライターの加藤直樹さん(46)は東京・新大久保のヘイトスピーチ(憎悪表現)のデモで「不逞(ふてい)朝鮮人」と書かれたプラカードを目にして、1923(大正12)年9月1日の関東大震災時の朝鮮人虐殺を思い出したという。

 90年前の東京には「不逞鮮人来襲」などと書かれたビラが貼られていた。加藤さんは虐殺の現場を歩き、当時の証言や記録をまとめた著書「九月、東京の路上で」の中で、関東大震災は過去の話ではなく、虐殺の「残響」は街にも人の心の中にも響いている、と書いている。

 日本が韓国を植民地にした10年の「日韓併合」、植民地支配に抵抗した19年の「3・1独立運動」などを経て国内には朝鮮人に対する蔑視と恐怖が入り交じった感情が醸成されていた。当時の新聞記事には「不逞」「不穏」の見出しが度々登場する。敵対ではなく、共生的な関係であったならば惨劇は起こり得ただろうか。

 最近、排他的な動きが各地で顕在化している。書店には「嫌韓」や「嫌中」を見出しにした本や雑誌が並び、埼玉のスタジアムには「JAPANESE ONLY」の横断幕が掲げられた。お遍路道の貼り紙もその一つだろう。

 対立をあおり、未来の扉を閉ざすような動きを見過ごすことはできない。 
    --「発信箱:4月、四国の遍路道で=落合博」、『毎日新聞』2014年04月17日(木)付。

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[http://mainichi.jp/opinion/news/20140417k0000m070135000c.html:title]

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