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覚え書:「書評:ゴミ情報の海から 宝石を見つけ出す 津田 大介 著」、『東京新聞』2014年4月6日(日)付。


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ゴミ情報の海から 宝石を見つけ出す 津田 大介 著

2014年4月6日


◆頼れる目利きを持つ
[評者]土佐有明=フリーライター
 マスメディアに較(くら)べてタブーや規制が少ないインターネットには、多種多様な言説が氾濫・錯綜(さくそう)している。そこでは自分にとって必要な情報をどう取捨選択するかが切実な問題となるが、その手がかりを一問一答形式で示したのが本書だ。
 著者は、この人の言うことは信頼できる、面白いと思える「情報のメンター(助言者)」を複数作ることを推奨する。特定の分野ごとにひいきとする目利きを持て、というわけだ。メンターを見つけたらツイッターでフォローするといい。確かに、個人の日常や人となりを手軽に知るのにツイッターは便利だ。著作からは見えない意外な一面も窺(うかが)い知れる。
 ただ、ツイッターは自分と意見の近い人をフォローしがちなため、自動的に自らが多数派であるような錯覚を起こす危険がある。その点には注意を促す。こうしたバランス感覚の良さが本書の特徴で、著者が経験や普段会った人から得るリアルな情報を重視するのもそうした資質の表れだと思える。
 要するに、情報そのものよりも、情報を発信する<人>に着目すべし、というのが提案の根幹をなす。ただし、デマや誤情報に惑わされないためにも、特定のメンターを無条件に妄信するのは避けるべきだ。異なる複数の意見に触れながら、それを脳内で論争させるような作業が情報の航海には不可欠となるだろう。
(PHPビジネス新書・907円)
 つだ・だいすけ 1973年生まれ。ジャーナリスト。著書『情報の呼吸法』など。
◆もう1冊 
 橘川幸夫著『森を見る力』(晶文社)。情報が氾濫する社会で、歴史や生命などを含めて全体を見通す必要を説く。
    --「書評:ゴミ情報の海から 宝石を見つけ出す 津田 大介 著」、『東京新聞』2014年4月6日(日)付。

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[http://www.tokyo-np.co.jp/article/book/shohyo/list/CK2014040602000173.html:title]

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