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覚え書:「今週の本棚・新刊:『資本主義の終焉と歴史の危機』=水野和夫・著」、『毎日新聞』2014年05月11日(日)付。


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今週の本棚・新刊:『資本主義の終焉と歴史の危機』=水野和夫・著
毎日新聞 2014年05月11日 東京朝刊

 (集英社新書・799円)

 著者は、元証券会社のエコノミスト。超低金利の分析から、いわば資本主義終末論を主張するに至った。この主張、既に以前の『終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか』などで十分展開してきたが、本書はその入門編とでも言うべき新書だ。著者は、民主党政権時代に内閣府審議官も務めた。

 日本の10年国債利回りは、20年近く2%以下が続く。約400年前のイタリアの記録(11年間)を更新した新記録だ。この低金利では、いくら設備投資しても利潤は出ず、既存の社会システムを維持できない。

 400年前は、イタリアの都市国家やスペイン、ポルトガルなどが没落したものの、資本主義は新大陸など新たな市場を見つけ、むしろ近代化、本格化した。ところが今は、こうした新天地もなく、余った金は電子空間でバブルを繰り返す。もはや、資本主義に出口はないという。

 お先真っ暗な診断だ。多くの経済学者は一笑に付すかもしれない。だが、「ゼロ成長を受け入れるしかない」という処方は、主流の経済学者が相手にしない成長への疑問に、正面から答えてくれているようにも感じる。(生)
    --「今週の本棚・新刊:『資本主義の終焉と歴史の危機』=水野和夫・著」、『毎日新聞』2014年05月11日(日)付。

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[http://mainichi.jp/shimen/news/20140511ddm015070053000c.html:title]

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資本主義の終焉と歴史の危機 (集英社新書)
水野 和夫
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