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日記:「いわゆる民主主義は第一次世界大戦の戦勝国を正当化するために作り出された用語」というトンデモ定義とその無理筋

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参議院議員で弁護士でもある丸山和也氏が昨年(2013年5月16日)、次のようなツィートを投下していたのだけど、ひっくり返ってしまった。

曰く……

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 参議院予算委で、一年間民主主義とは何かを長谷川三千子先生を講師に勉強したことを述べたが、いわゆる民主主義は第一次世界大戦の戦勝国を正当化するために作り出された用語であることを学問的にしった。17条の憲法や五カ条のご誓文の優れて真に民主的なことについても。
https://twitter.com/maruyamakun/status/334784409012154369

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こともあろうか、法律の専門家にして民主主義の運営事務者が、根も葉もない「わが国を代表する哲学者」という「先生」のいう「いわゆる民主主義は第一次世界大戦の戦勝国を正当化するために作り出された用語」ということを、こともあろうか、法律の専門家にして民主主義の運営実務者が真に受けているではありませんか。


用語としての民主主義(dēmokratía)は、古代ギリシアの昔から存在しますし、主権国家の確立のなかでその制度は200年以上かけて生成されたきた訳ですが、これいかに。


「民主主義は第一次世界大戦の戦勝国を正当化するために作り出された用語」(長谷川三千子)とか言いながら、その一方で、五箇条のご誓文やら十七条憲法(そもそも憲法学ではそれは規範としての憲法に該当しないのが自明だけど)に、民主主義の萌芽があると言うてみたり。何がしたいのやろうか。

統治形式としての民主主義を外来だからといって批判する一方、その魂みたいなもんは、我が国体の伝統にあるというてみたり。悩乱の極みか。もしくは都合のいい権力の論理かつう話だわな。論理的矛盾こそ「東洋的不二」とか思っているんやろうか。だとしたら学者失格やろう。

馬鹿も休み休みにして欲しいし、まだ、頭山満のほうが、筋が通っている。

基本的なリテラシーの底抜けがひどすぎる。底抜けというよりも、本来の意味とは似てもにつかぬトンデモ定義のようなものが、じわりじわりと取って変わっていこうとしている。同じ言葉をつかっても、話し合うことが不可能になってしまう。

しかしそういうトンデモ定義を浸透させて、あわよくば時勢を権力にとって都合の良いようにねじ曲げていくという戦略かも……などと思ったりです。ぐったり。


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