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書評:河野哲也『「こども哲学」で対話力と思考力を育てる』河出ブックス、2014年。


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河野哲也『「こども哲学」で対話力と思考力を育てる』河出ブックス、読了。最前線で活躍する著者が、その理論と実践の要を判りやすく書き下ろした、「こども哲学」入門。対話と討論を経ても、あらかじめ決まった意見に集約することが教育なのだろうか。相互の言葉を検討するこども哲学には新しいヒントが多い。

哲学とは「真理の探求」だと言われるが、大切なことは思い込みを柔軟に退けていくことであり、「問い」を正しく立てること。そして経験から紡がれる意見を結びつけ考えていく。そして他者との対話によって思考を深化させていく。

たしかに「意見」を言わせても、そこには上位者からの「添削」あっても、「対話」も「思考力」も存在しない。しかしひとの話を聞き、相互に検討していく(対話)ところに「批判的」「創造的」「ケア的」思考が育まれる。

本書は1部でその理論を扱い、2部で実践を紹介する。環境作りから授業の進め方、ファシリテーターの役割や各教科との関連など非常に具体的だ。教育を考え直す出発点になる。教育関係者だけでなく子を持つ親にも読んで欲しい。
 

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