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日記:確かに「テロリストたちを絶対に許さない」し、「人道支援」は「テロに屈すること」ではないけど、「その罪を償わせるために、国際社会と連携してまいります」っていうのはどうなんだろうか


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ようやく読んだけど、平成27年2月1日:内閣総理大臣声明
→ [http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/discource/20150201seimei.html:title]

確かに「テロリストたちを絶対に許さない」し、「人道支援」は「テロに屈すること」ではないけど、「その罪を償わせるために、国際社会と連携してまいります」っていうのはどうなんだろうか。

ひげの隊長でしたっけ。
勇み強く「一国平和主義は通じないし、日本人だから特別はテロ集団に通じない」というのもどうなんですか。武力に武力で応じるという「普通さ」の欺瞞を撃つことこそ「人道支援」なんだろうと思います。

根源的に言及すれば、日本国憲法の平和主義とは、「諸国民」を常に前提するが故に究極的には「一国平和主義」という閉鎖的な考え方ではないし、そもそも「暴力」を「呼んだ」のは歪んだ「積極的平和主義」じゃないのかしらん。

イスラム世界から日本が「かつて」信頼されたように、それは、暴力に暴力では応じないという平和構築という地道な営み。確かに「非道、卑劣極まりないテロ行為に、強い怒りを覚えます」けど、そういう「やられたらやりかえす」という相互応答を廃棄していく=無効化していく「人道」の地平に日本の日本「らしさ」があったわけで、そのパラダイム・シフトこそ「先祖帰り」にほかなりませんよ。

丸腰でいけという意味では勿論ないですけど、人類の悲願といってよい「暴力」での問題解決(にならいのだけど)を辛抱強く退ける「理想」を嗤い、「しかるべき」という「嘯き」を相対化しないことには始まらないし、それは「戦争ボケ」よりはマシだろうと思う。

今回の悲劇がショック・ドクトリンになってはいけない。

暴力は必ず暴力を呼ぶ。そしてその否定に暴力を以てしてもはじまらない(=それは、その瑕疵の免罪ではない)という大原則を、人間たちは何千年もかけて学習できなかったからこそ、その「いま」がある。自己批判軸なき無責任な「現実を見ろよ」の欺瞞に、あえて「理想主義」を掲げたい。

( しかし、第二次世界大戦の惨禍から70年を経た今日、南原繁先生や矢内原忠雄先生の思索的葛藤が自分自身においてアクチュアルなものになろうとは思っても見ませんでしたぜ )

今日より明日へという理想主義的現実主義を嘲笑うようになっちまったら終わりっすよ。

いろいろときついな。

暴力に徹底して応じないという理想をこれまで日本人はやってきた訳だ。
そういうものが今回の悲劇を奇貨としてごっそり、暴力も「やむなし」という時計を逆さまにしてしまうことは断じてならない。暴力を許さないから「こそ」という理想主義を絶対に下げてはならない。


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