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日記:「紹介したい大切な価値観、八紘一宇」(三原じゅん子代議士)、ええと……「日本の理想を生かすために、一先ず此の国を葬って下さい」(矢内原忠雄)


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ちょっと信じられないことが現在進行形なので、ツイッターのまとめですけど、記録として残しておきます。

国会議員の劣化幼稚化戦前回帰が凄まじい。21世紀になって侵略戦争を肯定するためのイデオロギーの標語「八紘一宇」という言葉を国会議員から聞くとは……、なんだこの残念感というのが正直なところです。

三原じゅん子代議士の八紘一宇宣揚発言で恐ろしいのは、彼女が国会でさもありがたい考え方として紹介することで、その言葉がどのように使われどのような結果を導いたこと(そしてそれについての精査反省)をスルーさせ、「まあ、そうですけど、言葉自体はええ話じゃないですか」と回収されるてしまうことですよ。現実、三原じゅん子代議士は、それを「ええことば」として使っている訳ですから。

三原じゅん子代議士は、しかも八紘一宇は「建国以来の理想」を掲げる言葉と表現しましたが、二千年以上前の造語ではなく、田中智学の創造。しかもそれに応える麻生財務大臣がその来歴を1500年前に設定するという反知性主義のお花畑的「神話」礼賛という体たらく。

ものごとには、一事が万事といいますが、安倍政権のいう「美しい国」の伝統なるものの殆どは、大日本帝國という近い過去のおぞましい創作ばかりをロンダリングして持ち上げている。

「八紘一宇の理念の下に、世界が一つの家族のように助け合えるような経済、税の仕組みを運用していくことを、安倍総理こそが世界に提案すべきだ」。三原じゅん子代議士。

この言葉に応じる麻生大臣のこの答弁みてみ。

「八紘一宇は戦前の歌の中でもいろいろあり、メーンストリーム(主流)の考え方の一つだと思う。三原氏の世代にこういった考え方を持っている方がいるのに正直驚いた」

……だそうな。
驚くのはこっちですがな。

戦前のメーンストリームという「狂気」肯定に戦慄しなければならない。

トンデモ発言の来歴を振り返ってみれば、思い出すのは今から15年前、森喜朗首相(当時)が「神の国発言」して、総スカンをくらいましたがな。で結局、神の国解散。

森首相はしかし、まあいうなれば、「神道政治連盟」という「うちわ」の会合での発言dしたけど、問題なのは、三原じゅん子代議士も麻生大臣もそれを「国会」でやっているわけだよ。今後、そうした戦前日本のイデオロギーの言葉がその反省もなにもないまま使われるようになるまで、長い時間はかからないでしょう。

その森首相の「うちわ」の発言で森首相は「問う」解散を強いられた。三原じゅん子代議士の認識も麻生大臣の認識も、辞任に追い込まれてしかるべき時代錯誤といってよい。

ただ今の時勢は、彼女彼らに反省を迫るほど良質なものではないだろうと思われるのが切ないですねえ。

報道もベタ記事と夕刊紙で若干の批判のみ。

しかし、この1カ月半を振り返ると、「政権批判はテロリスト寄り」に始まり、「日教組! 日教組!」。そんで「八紘一宇」でしょ。これがすべて国会でやりとりされているという異常さ。いわゆる戦後日本が再出発にあたり掲げた良識なるもの…それは人類が永年かけて獲得したもの…を屠る暴挙に等しいと思います。

「日本の理想を生かすために、一先ず此の国を葬って下さい」(矢内原忠雄)

という氣分でございます。


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三原じゅん子議員:「紹介したい大切な価値観、八紘一宇」
毎日新聞 2015年03月17日


 ◇参院予算委員会の質問で

 自民党の三原じゅん子参院議員は16日、参院予算委員会で「ご紹介したいのが、日本が建国以来、大切にしてきた価値観、八紘一宇(はっこういちう)であります」としたうえで、同理念のもとに経済や税の運用をしていくべきだと質問した。八紘一宇は戦前、日本の侵略を正当化するための標語として使われていた。

 三原氏は企業がグローバル資本主義の中で課税回避をしている問題を取り上げた。この中で「八紘一宇の理念のもと、世界が一つの家族のようにむつみあい、助け合えるような経済および税の仕組みを運用していくことを確認する崇高な政治的合意文書のようなものを、首相こそがイニシアチブを取って世界中に提案していくべきだと思う」と語った。

 答弁に立った麻生太郎財務相は「八紘一宇は戦前の歌の中でもいろいろあり、メインストリーム(主流)の考え方の一つなんだと思う。こういった考え方をお持ちの方が、三原先生の世代におられるのに正直驚いた」と述べた。
    --「三原じゅん子議員:「紹介したい大切な価値観、八紘一宇」、『毎日新聞』2015年03月17日(火)付。

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[http://mainichi.jp/select/news/20150317k0000m010158000c.html:title]




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